AIが進むほど、「何もしない時間」が欲しくなる。
このサイトの最初の記事なので、面白いものの紹介ではなく、「なぜこの場所を作ったのか」を書きました。
仕事では、責任が増えた。
部下や後輩の前では、それなりの立場として振る舞う。
家に帰れば、子どもが「パパ遊んで」と手を引っ張ってくる。
共働きで妻も忙しいから、休みの日は家族のために動く。
家事をして、ご飯を作って、家族と過ごす。
別に、それが嫌なわけじゃない。
むしろ大切な時間だと思っている。
ただ、ふと考える。
自分が「素の自分」でいる時間って、一日のうちどれくらいあるんだろう。
昼休みか、子どもが寝たあとくらいしかない。
そして最近、AIを使うようになって、別のことにも気づいた。
AIはものすごい速さで答えを返してくる。
仕事も、調べ物も、文章を書くことも、以前よりずっと速くなる。
でも、その返ってきたものを読むのは人間だ。
確認する。
考える。
判断する。
修正する。
気づけば、AIによって空いたはずの時間に、また別のタスクが入っている。
もう、いっそこのループから抜け出したい。
何も考えずにいたい。
何も頭の中でタスク処理したくない。
ただ、ぼーっとしたい。
カフェでコーヒーを飲みながら、どうでもいいことを考えたり。
目的もなく、なんとなく面白そうなものを眺めたり。
別に何かを学ばなくてもいい。
何かを生み出さなくてもいい。
「何の役にも立たない時間」を過ごしたい。
たぶん、これからAIがもっと賢くなって、世の中がもっと効率的になったとしても、人間まで効率的になる必要はない。
むしろ、効率化できるものが増えるほど、
「何もしない」という贅沢が欲しくなるのかもしれない。
だから、この場所を作ってみようと思った。
情報を探しに来る場所じゃない。
何かを達成するためでもない。
ちょっとだけ日常から離れて、知らないものを眺めたり、くだらないことを知ったり、たまたま面白いものに出会ったりする。
そんな、「大人のための無駄な時間」を過ごす場所。
AIがどんどん効率化していく時代に、
あえて、無駄な時間を作る。
なんだか少し、おかしな話だけど。
人間って、そういうものなのかもしれない。